3月8日(火)、イスラエル滞在10日目。朝食前はバナナの収穫でトレーラーの中での洗浄・選別作業、朝食後は雑草取りであった。キブツのバス停ロータリーに面してキブツの郵便オフィスがある。その裏手に木々に囲まれた園のような一画があり、ピンク色の花を咲かせるシクラメンが群生している。
しかし、手入れが不十分のためか雑草に覆われてしまっている。その雑草除去が午後二時までの作業だ。雑草は根こそぎ除去するのだが、一番厄介なのが茨であった。一株に10本もの茎が出て、上に立ったり、地に這ったりしている。茎の太さは1cm以上で 1.5cmほどの棘が多数ある。
その茎は長く、一株でかなり広い範囲の地面を覆っている。軍手の手袋をしての作業だが棘が刺さって除去するのに困難を伴う。この作業をしながら、主イエスが話された四種類の土地のたとえ話を思いだしていた(マタイ 13:7, 22)。
この茨は簡単には除去できない強力なものであることがよく判った。主イエスの説明では「世の思い煩いや富の誘惑(快楽)が御言葉を覆いふさぐ」のである。私たちの心の内にはびこるこの茨も非常に厄介なもので、その除去は容易ではないことをこの作業を通して学ばせて頂いた。この作業の後、両手の平が棘の刺し傷の痛みが残って閉口させられた(ヘブライ 12:4)。