「百聞は一見にしかず」でイスラエルで見た数々の遺跡を文字で説明するのはまことに難しい。読者も読むだけでは、なかなか想像が困難だと思う。この週報で写真が添付できれば一目瞭然なのだが…。今はキリスト教書店に行けば、イスラエルの写真集が何種類も入手出来るので、興味を覚える方は是非それらを手にいれて下さればと思う(又、DVDやVTRもある)。
カイザリヤの導水橋も「一見にしかず」で、実際に現場で見るとその規模の大きさに圧倒されてしまう。又、その技術の素晴らしさや、ヘロデ大王の権勢がどれほどのもであったのか、ペトロやパウロが訪れた当時のこの町がどのようであったか、その背景が見えてくる。
聖書には環境、風景、気候などについての記述は皆無である。しかし、ペトロもパウロも文章の中に生きた人ではなく、現実の世界(町や村)に生き、食べ、眠り、労していたのだ。私たちとは別世界の人ではない。それを実感しつつ聖書を読む時、時間を超えて、ストレートに迫ってくるのを覚える。