タボル山の頂上には建物らしきものが車窓から見える。この山頂にはフランシスコ会(カトリック)とギリシャ正教会の会堂が建てられている。ここがイエス様の変貌の山(マタイ 17:1~8)だという説に基いている。麓には観光バスが数台停まっているのも見える。
バスでは頂上までは上れないが、乗合タクシーで頂上に行けるという。頂上からの眺望は格別らしいが、プロテスタントの人々が参加するツアーのコースには、この山の登頂は入っていないようである。
タボル山と道路向いにエンドルという標識がある(「住居の泉」の意味)。サウル王がここに居た口寄せ女のもとを訪れ(サムエル上 27:7~25)、そのすぐ後にペリシテ軍との戦いで、戦死を遂げたのである。詩篇によれば、カナン軍のシセラとヤビンは、この地で戦死したと歌われている-83:11(10)。
エンドルの方の地は平坦ではなく、潅木が生い繁っている。私たちを乗せた車はこの辺りからタボル山を回るように北方に進路を変えて進んでゆく。