ツアーの人々との団体生活(101)

 そのシャロンの草原の中にベドウィン(遊牧民)の大きなテントが二張り立てられている。すぐ側には彼らの定住用の家屋もあった。周囲には牛や羊などの家畜が放牧されており、のどかな牧場の風景があった。

 イスラエル国内に住む遊牧民に対してイスラエル政府は定住化を推進しようと働きかけており、その支援もしているという。ここのベドウィンもそれを受け入れて家屋を建てたのであろう。昔は自由に遊牧できた彼らも近年は多くの国境に阻まれ、自由往来が利かなくなってしまった。

 そこからすぐ北西にイスラエル軍の野外記念劇場広場があり、そこの戦没者追悼施設の塔に上った。その石壁には独立戦争(1948年)から今日までの戦没者の氏名が刻まれている。そこで周囲の風景を眺めてからキブツに帰った。

 そして休む間もなくバスでハデラ市内に出向いた。先ず郵便局へ行って日本に電話をかける。局内の電話を利用するのだが混んでもいないのに25分も待たされた。料金は1200円。その後、ショッピングセンターなどで買物をした。グレープフルーツ(ルビー)5個70円、セロリ一株80円、イスラエルの道路地図の本(新書サイズ)1400円など。 キブツへはタクシーで帰った (1000円)。