ダニエルの家会堂では会衆席は男女の区別はなく、私たち異邦人も同じ席で礼拝に加えて頂いたが、正統派、超正統派ではありえないことだ。更に改革派には女性のラビもいるそうだ。英国人であったヘレナはユダヤ教に改宗し、今は、この会堂のメンバーの一人として暖く受け入れられているが、正統派の交わりでは差別されるという。
イスラエル人による告発書が日本でも出版されているが、それによると、正統派内では、異邦人から改宗した女性は改宗後も淫売婦と呼ばれ、蔑視されている事例をあげている。ヘレナとアミーカム夫妻が改革派の会堂に属しているのもこのような事情によるものであろう。
超正統派は更にその上を行くという。イスラエル・ツデイの2月号によると、超正統派の人々は、現在のイスラエル国家を認めず、パレスチナやイランの首脳たちとの会見までしてイスラエル国家の打倒を企てていることが写真付きで報道されている。イスラエル国家は人間の力ではなくメシヤの到来によってうち立てられるべきであるというのが、その理由なのだそうだ。