ツアーの人々との団体生活(80)

 この日は金曜日、日没から安息日になるので仕事は午前中で終わる。タクシーを除く陸上の交通機関は夕刻までにすべてがストップする。午後1時すぎからキブツ内の小学校を訪問し、下級クラスの子供たちと交流の時を過ごした。

 私たちは古いユダヤ民謡「ヘベヌ シャロム アレヘム(私たちはあなた方に平和を持って来た)」と「ハバナギラ(さあ喜ぼう)」をヘブライ語で、日本語で「しゃぼん玉」を歌った。K師は手振りをつけて「賢い人が家を建てた」を歌い、私は駒回しをし、駒を私の手の上から、子供たちの手の上に回っている状態で乗せてあげた。子供たちはとても喜んでくれた。

 その後短い寸劇を片言のヘブライ語でし、その小道具として折り紙を用いた。その折り紙を子供たちに教えてあげるのだ。宮本姉は紙コップ、私は紙鉄砲を指導。紙コップは日本から持参した折り紙で、鉄砲は新聞紙を用いた。最後は全員で、キブツが準備して下さったケーキを頂き子供たちには折り紙5枚ずつをプレゼントした。

 食堂で、昼に会った子供たちが私たちに会釈してくれたり、手を振ってくれる。その手には紙鉄砲が揺られている。入口でそれをパンパン鳴らしている子供たちもいた。みんな嬉しそうな表情をしていた。