独りヴォランティア(39)

 ペテロもパウロもヨハネもその時代、その所で主からの召しを受け従って行った。そして彼らは今は居ない(文書は残されているが)。その時代の人々も殆んどの町々も今は存在しない。その痕跡だけは僅かに残されているだけである。

 このキブツの中にもその頃の遺物が残され、石柱、石棺、石器類が掘り出されている。ここにも主イエスの時代に人々が住んでおり家屋や町並みがあったのだ。主の弟子(使徒)達もかつてここで福音を宣べ伝えていた事であろう(例えばフィリポ、使徒21:8、ここはカイザリヤから 15km ほどの距離である)。初代のクリスチャン達が住んでいた事も想像できる。

 その時代から様々な人々が生き、そして死んでいった。主はそれら全ての時代に弟子達を召し福音を伝えさせなさったのである。そしてそれは今も継続され全世界にまで拡大している。そして今、私は主に召されて、2000年前にかつての弟子達が福音を伝えたであろうこの地の上に立ってここに住んでいる人々アブラハムやヨハナンやヘレナに福音を語っているのだ。

 私もまた主の遠大なご計画の中に生かされている。主の召しに素直に自発的に(喜んで)お従いし、主にお仕えする生涯を全うできるようにと祈ってこの聖日の礼拝を終えた。夕刻になってキッチンから貰ってきたタイ米を炊いてみた。とても美味しく炊けたので明日からは夕食はこれにしようと決める。