ツアーの人々との団体生活(26)

 郵便局の窓口の女性も、空港の入国手続き窓口の女性と同様で、無愛想でニコリともしない。客の女性との間にトラブルが生じたのか大声で激論し合っている。窓口の女性が奥に入って出て来ては又激しく会話し始める。イスラエルではこれが日常なのだろうか。周囲の人々は誰も気に留めない。

 そこから私たちはS師に導かれて百貨店に向かった。小さな町なのに立派な百貨店があるのだ。時間があまりなかったので、私は1,2階だけを見て回ったが、近代的で明るく清潔な店ばかりである。私は書店でイスラエルの花の本と格安のミュージック・カセットテープ(イタリヤからの輸入品)数本を買った。

 その後、キブツに戻るために先の中央バスステーションとは別のバス停に向かった。バスの時間までに少し時間があったので、すぐ横の市場見物をした。フルーツ類が安い。オレンジとグレープフルーツが1kgで1ドル。K師はグレープフルーツを2ドル分買われたが、何と11個もあり、私もその分け前にあずかることが出来た。

 ハデラの中央バスステーションは何度かアラブゲリラのテロが発生し、その度に犠牲者が出ている。