ツアーの人々との団体生活(95)

 緑に包まれたのどかなシャロンの野の真中で日本人牧師に関する相談を聞いている私。同労者に対するこのような相談は日本でも何度か経験しているが、イスラエルでは想定外である。しかし人が共に生きる限りこのようなことは常に起こり得ることだ。

 M姉に対して私がどのように言ったか、残念ながら日記に書き残していないし、私の記憶も定かではない。この種の相談を受けた時のコメントには注意を要する。S師の批判をするのは簡単だが、「各自で、自分の行いを吟味してみなさい。互いに重荷を担いなさい」(ガラテヤ 6:4, 2)と奨められている。完全、完璧な人(牧師)など存在しないのだ(もちろん私も含めてのこと)。

 「食べる人は主のために食べる。また食べない人も主のために食べない。そして神に感謝しているのです」(ローマ 14:6)。お互いの信仰は尊重されねばならない。だから安易な批判は慎まねば私自身が違反者になってしまうのである(福音の根幹に関わる以外は)。