エルサレムへの旅(15)

 正面にイスラムの黄金のドームのモスクを眺望するオリーブ山の展望台、そこから5mほど下った山の斜面に、私たちは腰を下ろした。そこで主日礼拝を守るためである。その場所は展望台からは死角になっていて、私たちの声は聞こえても姿は見えない。

 そこで私たちは主を贅美し聖書を開いた。箴言 3:5, 6「心を尽して主に拠り頼め。自分の悟りに頼るな。あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」この箇所からS師はメッセージを語られた。

 主イエスはこの辺りからエルサレム神殿を見て弟子たちにその滅亡を予告されたのであろうと語りルカ 21:20を読まれた。この場所に立つと、イエスがオリーブ山からエルサレムを見て、預言し、又涙を流された理由がわかるような気がする。ここはエルサレムより少しばかり高い位置にあり、エルサレム全体を見渡すことが出来るのである。

 私たちはそこから徒歩でケデロンの谷の方(西)へ下って行きゲッセマネの園とそこにある万国民の教会(堂)へ行った。その道は古い石畳だがとても急な坂で両側は石壁で囲まれている。幅は2mほどであろうか、広くはない。