嘆きの壁広場の見物も極短時間で済ませ、そこから旧市街の中を歩いてダマスコ門に戻り、門の外にある乗り合いタクシーでベツレヘムに向かう。このタクシーは8人乗りで満席になれば出発する。私たち4人とアラブ人4人が乗り込んだ。
運賃は驚くほど安く、一人2シェケル(80円)、ダマスコ門前から西へ城壁に沿って少し進んで新門を通過し、ヒンノムの谷の手前で左折、城壁に沿って南へ走るとすぐにヤッフォ門、そこをそのまま南へ進んでゆく。
この道がヘブロン街道で、その途中にベツレへムがある。道幅は広く車は混んでいない。車窓からの風景は、特に書くほどのものはない。ベツレヘムの街に入ると、車は左のわき道に入り、細い道を左右にカーブしながら走り、暫らくすると上り坂になる。その坂を登り切って右折すると広場に出る。
その広場の中央が駐車場である。この広場はメンジャー広場で南側に生誕教会、西側は土産物店、北側にはツーリスト事務所、東側には食堂などがある。私たちは直ぐに生誕教会に向かった。とても古くて大きな石造りの会堂であるが、景観はグロテスクでお世辞にも美しくない。メンジャー広場から会堂前の広場に何の柵もなく、そのまま通じている。