エルサレムへの旅(34)

 夕食後ホテルに戻った私たちは恒例の夜のミーテイングをした。主を賛美し、み言葉に聞く。S師はゼカリヤ書を開いてショートメッセージを語られた後、このツアーの明日からの予定の説明をされた。明日がキブツ最後の日で明後日の早朝には私以外のメンバーは帰国の途につかれるのだ。

 3月21日(月)朝7時半からホテルで朝食。パンとコーヒー、魚の酢づけ、フルーツドリンクなどであった。9時すぎにホテルをチェックアウトしてバスでイスラエル博物館に向かった。イスラエル博物館は旧市街のヤッフォ門の西方約2.3kmにあるクネセット(国会議事堂)の道路を挟んだ南側にある。エルサレムの右も左も全く分からなかった私であったので、連れて行かれる所へただ付いて行くだけであったがクネセットとイスラエル博物館が隣接していることを知ることができた。双方とも充分な広さを有する緑豊かな美しい敷地だ。

 入館の手続きをするとロビーでしばらく待ってから荷物を全てインフォメーションに預けた。そして先ず写本館に向かった。この建物の外観はクムランから発見された死海写本が納められていた壷の蓋を模って造られていることで有名である。館内は写本が発見された洞窟をイメージしてかなり暗い照明である。私は光による展示写本の劣化を防ぐためではないかと思った。展示物はそれほど多くなかった。