キブツへの道(15)

 キブツ・マアニットが何故日本人クリスチャンが勤勉に働くことを知ったのか。それは、以前S師がキブツ労働体験ツアーに参加し、その際にその働きぶりが評価されたからだ。

 このようなヴオランティアならば大歓迎、ということで、年齢等制限なく受け入れましょうと、特別に扱ってくれることになったそうである。S師はその所属する教団が古くからイスラエルの回復とユダヤ人の救いを祈りつづけ、S師自身も自分がそのために何か出来るようにと主に求めておられたのである。

 そして主がその祈りを聞いて下さり、このようなツアーが毎年実行出来るようになったのだ。先駆者、開拓者たちの祈りと労苦の恩寵はその後に続く人々には計り知れないものがある。

 電気、鉄道、医学なども同様で現代人の私たちは、先人の努力の賜物により、どれだけ便利な生活を享受していることか!印刷機の発明により、今私たちは各自で聖書を所有しているのである。そして主イエス様が十字架上で救いの道を開いて下さったが故に永遠の命の恵みに日々生きることが出来るのである。

 私の命も、後々の子孫や社会に何らかの貢献が残されるようにと祈るものである。機中でそのようなことを私は思い巡らしつつS師の話に聞き入っていた。(創世記 12:1~3)