広いグラウンドのような空港には、私たちが乗ってきたBA機 (ブリティッシュ・エアーライン)のほか、イスラエルのエル・アル機など数機があちらこちらに止まっていたが、ジャンボ機は無く、中型や小型機だけである。
その地面を歩いて空港の建物内に入り入国手続きをした。窓口は(確か)2ケ所しかなく、同じ飛行機から降りた人々が長い列を作って並んでいた。正統派のユダヤ教徒、私たちのような外国からの旅行者だけでなく、イスラエル国内の家族や友人と抱き合って再会を喜び合っている人々も何組かあり、イスラエルへの帰還者(移住者、アリアー)らしき人々もいた。
かなりの時間並んでようやく私の番になった。窓口の向う側には無愛想な女性がおり、私が差し出したパスポートと飛行機の中で書いた入国用の書面に押印したり書き込んだりして私に戻してくれたがその間一言も語らず、怒っているような表情であったのが印象的であった。
そこからベルト・コンベヤで運ばれて来る旅行カバン受取所へ行き、その後、両替窓口に行ってドルからシェケルに替えてもらった。
ツアーリーダーは、空港の銀行窓口での両替は手数料も高く、発換率も低いので必要最小限にとどめるように、との忠告があった。エルサレムのダマスコ門外に札束を持って両替しているパレスチナ人から両替すると最も率が高いのだという。