独りヴォランティア(29)

 主イエスの母マリヤ受胎告知教会を出て、北へ少し上って行くとシナゴグ教会(ギリシャ正教)があったが入口が閉まっていた。そこへハンガリーからの巡礼者の団体が来て、門が開いたので、私たちも彼らについて中へ入って行った。門の左側に古い会堂がありその団体に紛れてそこに入ってみる。

 会堂内はかなり薄暗く、100人ほど入れる広さである。主イエスがここで説教をした(ルカ 4:16~29)と言われている。しかし詳しい発掘調査などはされていないらしく真偽は不明である。ハンガリーからの巡礼者たちが彼らの司祭たちによる集会を始めかけ、ドアが閉じられようとしたので私たちはその前に外に出た。続いてヨセフの家の教会に行ってみようとしたが、場所が分からず、ナザレを去ることにした。中央通りに戻ると、ナザレの旅行案内所があったので、そこでナザレの観光地図をもらった。ここでユースホステルを利用した28日間のツアーについて尋ねてみると、ナザレにはユースホステルが無いので詳細は分からないということであった。

 少し歩いたので喫茶店に入ろうということになり、そこで軽食を摂った。ピタパンにファラフェル(ひよこ豆の団子のフライ)とトマトとマヨネーズ、マスタードを入れて、ミネラルウォーターと一緒にイスラエルのファーストフード体験をした。とても美味しく、「タイーム・メオッド(美味しい)」を連発した。