エルサレム独り旅(11)

 現在のシロアムの池はビザンチン時代の一部が残ったものであり、最近になってここのすぐ南側から新約時代のものと見られる遺跡が見つかり現在発掘調査されているとの情報があった。(イスラエルツデイ誌)。

 キロドンの谷に戻って更に北に向かって歩いてゆくと左側にギボンの泉がある、現在の泉はコンクリート製(?)の箱型の建物の中にあるので一人で見るのは止めにした。

 この泉でダビデ王の息子ソロモンが祭司ツァドクと預言者ナタンによって油注がれて王に即位した事が列王記に録されている(上1:45)。

 ここから更に北へ上って行くと今度は右側に古くて大きい建造物に遭遇する。崖の岩をくりぬいて造ったもので、少なくとも4ヶ所確認できる。最も南側には高さ 10mぐらいの所に窓のようなものが並んで 3~4掘られており、その奥が部屋のようになっているが、これについてはどのガイドブックにも何の説明も書かれていない。

 それに隣接して左側に大きな墓のような建造物が立っている。幅8m、奥行8mにわたって岩がくりぬかれ、その中央に大きな墓石のようなものが掘られて立っている。