エルサレム独り旅(14)

 6/18(土)朝5:30に宿を出て旧市街のヤッフォ門まで歩いてゆく。まだ車も少なく、朝靄がかかっている。旧市街手前の交差点を渡る時、ちょうど朝日が東の山から上ってくるところであまりの美しさに立ち止まってしまった。新門やダマスコ門、ヘロデ門に通じる道路の中央辺りからの日の出はまさに絶景でカメラに納めた(スライドフィルム)。

 私はそのまま南へ真直ぐ昨夕歩いたヤッフォ門前まで歩いて行った。昨夕はそこからベンヒノムの谷へ下りて行ったが、この日は旧市街の城壁に添って城壁のすぐ脇を歩くことにした。

 ヤッフォ門の外側を城壁伝いに南へ歩くと、そこは雑草の生える凸凹の地でこの辺りは未だ発掘はされていないようだ。しかし、しばらくそのまま門の方へと進んでゆくと、途中から発掘された数多くの遺跡を見て歩くことが出来た。ここぞという場所のあちらこちらに金属のプレートが立てられていて簡単な英文で説明されている。

 全ての建造物は地面から 50cm程の所の上は破壊されて何もなく、床とその少し上の部分だけが残っている。その多くは英語で「Bath.BC.1c」と録されている、エルサレムの宮詣に来る人々が体を清めるための「ミクベ」と呼ばれる水浴場である。(ヨハネ 13:4-10)