エルサレム独り旅(41)

 聖墳墓教会堂の奥深く続いているトンネル状の空間。所々にランプがあり薄暗い中を歩いて行った右側に大きな岩を掘った洞窟。その奥行きは浅いが、ここでコンスタンチヌスの母へレナがキリストが架けられた十字架の破片を発見したと伝えられている(AD330年頃)。

 この場所は会堂の地下部分で聖ヘレナ聖堂と呼ばれている。この場所まで見学に来る人は少なく黙想するには良い場所である。こにには司祭達の姿も無く、時々若いカップルとすれ違っただけであった。

 この会堂から出てヤッフォ門に向かったが着いてみたらシオン門であった。そこでダビデ王の墓(大きな棺)を見てカメラに納めてからアパルーム(最後の晩餐とペンテコステの部屋)に向かった。その途中5人の日本人グループと出会った。

 男性2人女性3人、全員が若い。聞いてみると彼らは千葉県下の教会の人々で、一人は牧師であった。彼らは3年前にも来て、今回は二回目でエジプトから車でシナイ半島を走り抜けて来たのだと云う。そのレンタカーでイスラエルを周遊中なのだ。今オリープ山にある一人一泊 70ドルのホテルに泊まっているようだ(私の宿は一泊4ドル)。彼らはこの後ガリラヤ地方をドライブして回る予定だと言った。