地下にあるオールイトディスコは宿泊者は入場無料なので社会見学のつもりで行ってみた。そのホールはさほど広くなくファションショーで設けられているような「お立ち台」が中央にあり、何人かの女性がその上で踊っている。ホールは暗く来場者の若者達でごったがえしている。飲み物(ビール、コーラなど)が飛ぶように売れ、たばこの煙でむせかえっている。座る席は見当たらず、皆立って踊ったり、段上で踊っている人を見ている。
音楽の音量はけたたましく大きく、私の限界を超えている。私は10分ほどでそこを退散して部屋のベッドに戻った。しかし、窓から入ってくるディスコの騒音でなかなか寝付けない。これでは体調が維持できないので予定を一日早め、ユダの荒野のツアーの後でキブツに帰ることにした。
午前3時すぎ、宿の係員に起こされてツアーに出発、2台の乗合タクシーに分乗して、先ず同じような宿に行き参加者を拾い、車は暗夜をつっきって南のマサダの要塞に向かった。ツアーの中には韓国人らしい若者たちもいる。5時過ぎにマサダに到着した。下車し入場ゲイトのある金網に囲まれた所まで歩いて行き 8 シェケルの入場料を支払って歩いて頂上まで登って行くのだ。
空が少し白みかけた中をヘアピン状の草木のない石ころだらけの道を登り続ける。高さは400m、途中で何人かの体格の良い欧米人が立ち止まり手を膝について嘔吐している。