再びキブツ生活(11)

 ヨナハンが語るところによると、いなご豆は完全栄養食で、昔の聖人たち(預言者、修道僧)はいなご豆と水だけで生きていたという。私はこのいなご豆のことから、ヒレルに英和対訳の新約聖書を見せ、ルカ福音書 15章の放蕩息子の記事を示した。

 そこにいなご豆への言及があること(15:16)、そこからイエスキリストについて話した。主の降誕から十字架の死、復活までのこと、そして私はこのイエスを主であり、ユダヤ人のメシヤであることを言じていること、使徒パウロのことを使徒の働き7-9章、コリント1、15章、コリントII、11章から話して聞かせ、初代のクリスチャンはすべてユダヤ人であり、新約聖書の殆んどはユダヤ人によって書かれているので是非読んでみるようにと薦めた。

 イスラエルに来て初めて主イエスを証しすることが出来たのである。カナダから来たユダヤ人のヒレルは神妙な表情で私の語るのを聞いていた。

 7/20(木)庭で共に働いていたキブツの青年アモスが18歳になり明日から兵役に就くので朝10時に小パーティの時を持った。パレスチナのテロ攻撃が頻発しているので徴兵されて3年間軍務に従事するのは命懸けである。しかし三年経て戻って来ると、精神的には立派な大人に成長しているのだという。