再びキブツ生活(22)

 バナナの幹の外側の枯れた葉茎を剥がされて、大量の卵が落下してしまった蟻たちは驚き慌てて右往左往している。地中にコツコツと穴を掘って地道に巣を作ることをしないで、腐った柔らかい葉茎にちゃっかり巣を作ってしまったために、ここの蟻たちはまた初めから巣を作り直さなければならなくなってしまった。

 私が今日、葉茎を剥がさなくても、一年以内には果実(房)の収穫後、確実にこの樹は根元から切り倒されてしまうのである。こんな所に巣を作るドジな蟻たちもいるのだ。私たちの住居も永遠の都(故郷)を本国としその国籍を取得しておかなければならないことをこの蟻たちから改めて教えてもらった(フィリピ 3:20,ペトロⅠ,1:4,コリントII,5:1)。

 この地上には永遠の都はなく、全ては過ぎ去るのだ(ヘブライ 13:14,マタイ 24:35,ペトロII 3:10,11)。「蟻たちよ、今度はしっかり地中に巣を作れよ、私も主イエス様(の御言葉)という揺るがない岩の上に家を建て続けるよ」と語りかけたくなった(マタイ 7:24-27)。

 今日の夕食は自宅で御飯を炊いて、塩昆布ととろろ昆布と海苔の佃煮のおにぎりを作り、じやがいもと玉ねぎとピーマンの天ぷらを揚げて、ヒレルを招待した。彼は初めて食べる日本食(らしきもの)に満足してくれた。

 実は彼とは昨夜も部屋の前のポーチにあるテーブルで夕食を共にしたのだが、その時、彼は私に旧約聖書、特に創世記の天地創造等について質問してきたのだ。そこで私の信じているところを説明させてもらった。(つづく)。