独りヴォランティア(23)

 4月14日(木)キプツのプール開き。昼食はプール横の木立の中で摂る。へレナが私を呼び、次週木曜日にドイツ在住の従兄二人、ゴラン高原に住んでいる友人とガリラヤへ行くので一緒に行こうと誘ってくれた。もう真夏の暑さである。4月19日(火)夕方、アロンがヴォランティア全員をハデラ近くの地中海岸へ連れて行き、そこで夕食をすると言う。

 イスラエルの地中海岸は砂浜がきれいで海水は澄んで輝くような透明さで美しい。或る者は泳ぎ、他の者は食べて自由な時間を過ごした。私は足だけ水に浸かった。この辺りはかつてペトロがヨッパからカイザリアに行き来する際に通り、パウロも第三伝道旅行後エルサレムに行く途中に通り、この景色を見たことであろう。

 海の向う側は霧でかすみ、水平線ははっきり見えるが水面は真っ白である。太陽が水平線に沈む前に、その霧の中へ隠れて行った。幻想的な美しい光景であった。4月20日(水)5:45からヴォランティア全員でとうもろこし畑の除草作業。土が固いのと畝(うね)の長さが200m以上もあるので8:50まで働いたが完了せず、後は近くのアラブ人を雇った。