独りヴォランティア(37)

 4/28(木)6時起床、午前中はびわの果の収穫、午後はバナナの出荷用箱の組立て作業をした。これらの作業中にヨハナンが「今、咲いている野の花が春の終りに咲く花々だ」と教えてくれた。ピンク色、赤紫色、黄色、白色の野菊やタンポポに似たもの、野生人参、タチアオイなどが周囲に咲いている。

 午後2時からヨナハンが車に何人かのヴォランティアを乗せてキブツの周辺を案内してくれた。周辺の地形、植物類、村や町とその歴史などを説明してくれるのだが、英語なので殆んど理解できない。東の方に見える小高い山の辺りがヤバドの町で、その向う側にドタンの野があるのだという。(ヨセフが兄たちからエジプトに売られた所、創世記 37:17)これだけは聞き取ることができた。ヤバドの辺りは小高い山、谷とむき出しの白っぽい岩石がごろごろしている。所々に低い木々が点々と見える。

 今私が立っている足元にはあざみ、茨、野草がまばらに生えているが、ヨセフの時代も今とそれ程の違いはなかったのではないか。父ヤコブが当時住んでいたへブロンからシェケムまでは約100km(道路地図で 98km)、シェケムからドタンまでは 80km、ヨセフは独りで 180km 山道を旅して歩き、そのあげくに兄たちから虐待を受けたのだ。「神はそれを善に変え・・・、今日のようにしてくださったのです。」(創世記 50:20)