ゲートからダビデの滝まで徒歩で 30分、戻る時間を30分とすると残りは 30分。この時間をどう過ごすか、が思案のしどころである。ここでゆっくり休んで滝を見ているか。上空を鷹らしい鳥がとんびのように上昇気流を利用して大きく羽を広げて々とゆっくり浮かんでいた。
滝と鳥のウォッチングも良いが、日差しがきつい。左側にある高い丘を見上げると、そこを登って歩いている人が見えた。その道は滝の上に続いている。ここまで来たのだから出来ることなら滝の上を見てみたい、というのが本音である。
そこはまさしくサウル王から逃げ回ったダビデと家来たちが歩いたであろう場所だからである。僅か30分だから片道15分しかない。どうみても 15分では上まで登り切れないように見えた。その上、少し前にマサダを登ったばかりで、この日差しである。結局この滝を見ることで満足する外なかった。
次に私達は死海文書が発見されたクムランの遺蹟に向かった。エンゲティから北へ30km、エリコから南へ 15kmの位置にある。エルサレムから東へ 30km 少々だからそれ程離れてはいない。死海北部の西岸にあるが、ここでの見物は15分だけ、土産物店を見るだけだ。