再びキブツ生活(2)

 6/27(月)午前中はシクラメン畑で球根の収穫作業だ。専用の特殊トラクターで球根を掘り起こし車上まで引き上げてから布袋に穫り入れる。同時にローマ時代の土器の破片も出土するので、それは自分の作業服のポケットに入れて、土産物として持ち帰る。

 午後、日本の家族に電話をした。先の手紙で妻が、8月に家族と教会員でキブツを訪れると書いてきたためだ。諸事情により子供達は連れて来ない方が良いと伝えた。

 6/29(水)庭の除草作業、体調が今一つ優れないので、この日の作業は午前中に終わらせてもらった。毎日へブライ語文法の学びを続けているが「ヒーレク」という言葉に出合った。「部分、分け前」という意味である。

 私はすぐにこれは使徒パウロが彼の手紙でしばしば用いている「分、部分」(ギリシャ語のメロス)と同じ意味ではないかと思った。キリストの体である教会、私たちはそれぞれが分担してその働きを担っている。神はそれぞれに一部分を分け与えてキリストの体なる一つの教会を形成させておられる、と教えている。(ローマ 12:3-8、コリントI 12:12-28、エフェソ 4:16)。

 一人では体は完全な形ではない。一地方教会だけでもキリストの体は完全ではない。それぞれが互いを必要としているという正しい自覚と謙虚さが不可欠なのだ(ローマ 12:3、ヨハネ 17:22,23)。