再びキブツ生活(6)

 拳式後には祝宴があり、その最後に再び七つの祝福が唱えられる。安息日や祝日の挙式は禁じられている。喜びを混ぜてはならないからである(旧約聖書では混ぜることは汚れること、分離することは聖別することとされる)。

 また新月(大陰暦の月初め)とオーメルの期間(過越祭から七週祭〈シャブオット・ペンテコステ〉までの期間)、又は畏れの日々にも挙式はしない。結婚年齢は男子は13歳以上、女性は12歳以上であれば「大人」とみなされ、結婚は有効とされる。旧約聖書では多妻は禁止されてはいないが、11世紀初頭に発布された「禁止令」以降は殆んどのユダヤ社会では多妻は見られないという。以上が前掲書の要約である。

 この夜の結婚式の模様を一部始終、強いライトの下で2台のビデオカメラで収録していた。それもビデオ編集機まで持ち込んでの本格的なもので、ショー的要素満点だ。祝宴は夜を徹して行われ、歌や様々なアトラクションが登場するのだが、私には翌朝の作業が控えているので祝宴が始まるとすぐに部屋へ戻って休んだ。

 7/8(金)、日没後、キブツ内のべイト・ハビーバーでモロッコから帰還したユダヤ人たちの演奏とダンスの公演があった。私は所用があって最後の 5分少々しか見ることが出来なかった。5人の男性が踊り、管楽器と太鼓を演奏していた。