最後の2週間(54)

 キブツ内の結婚式は野外で執り行われるのが一般的だ。乾期(4月下旬~10月末頃)には雨の心配は皆無だし、広い庭があるので会場に人が入り切れない心配も無用。エアコンの必要も無い。しかし都会ではこういうわけには行かない。

 数年前、階上の式場が抜け落ちて新郎新婦を含む多数の死傷者が出たこともあった。(日本でも報道された)結婚式では楽器の演奏にあわせて多勢が踊り回るので、余程床が補強されていないと危ない。野外ではこの心配もない。

 午後になるとキブツの若者達が会場設定をし始める。長方体に固めた乾草を積み、その上にぶどうやバナナなど様々な果物を乗せて飾りつけをし、ワインやビールやジュースのビンを並べ、多くの丸テーブルと椅子を設置する。木から木へ又食堂の窓枠などに電線を渡し電球を付ける。

 またラビと会衆の前で二人が誓約する場所を設定する。一辺が1.5m程の布の四隅を四本の棒の先端に付け、4人の男性がその棒を持って式の間中支える。これをフッバ(天蓋)と呼ぶが、これは新婚家庭を象徴し、その貧弱な造りが家庭の危うさを表わしているのだという。

 結婚式の流れは以前に書いたので省略させて頂く。私たちはキブツ住民のエロン、ハヴィーバー夫妻のゲストとして招待され、共にテーブルに着いて、式を祝福する仲間に加えて頂いた。(黙示録19:7-9)