最後の2週間(49)

 スターンズ師夫人が備えて下さった昼食はイスラエルの定番料理であった。白身魚のトマト煮、をピタパンに入れて食するものだ。私たちはここで15:30頃まで語り合うことが出来た。

 その後私たちはスターンズ師の案内で、ティベリアでメシヤニックジュー(イエス様を「ユダヤ人のメシア」と信じるユダヤ人たち)が経営する工場に向った。工場の敷地には入らず、建物横の道路で立ったままでスターンズ師はこの工場が出来るまでに至った経緯を話してくださった。

 イスラエル国内ではユダヤ人が「ナザレのイエス」をメシヤと信じると多くの場合、職を失うことになる。正統派ユダヤ教のラビによる圧力が事業主に加えられるために、解雇せざるを得なくなるのだという。

 食料品を扱う会社にメシアニックジューが働いていると、その会社の製品はコーシェル(律法適合食品)の認定を取り消すと脅かすのだ。イスラエル国内では経営が成り立たなくなるのは明らかなので仕方なくクビにするのだ。イスラエルではコーシェルの認定をする機関は 100%正統派が握っている。

 そこでメシアニックの信徒たちはガリラヤ地方では協力し合って養鶏をしたり、ぶどう畑を作ってワイン作りなどをしているが、どんなに安全なオーガニック(自然)栽培ものでもコーシェル認可が得られず、経営は難しいという。

 長時間説明して下さるのだが、その一部しか理解(英語が)できなかったのが残念であった。