カイザリヤの海辺を北に歩いて十字軍時代の要塞跡の遺蹟群を目指した。海に突き出た所にある四角い石造りの建物に行くと、その1階は土産物店で、ここで発掘されたコインなどが売られており、2階は食堂であった。
そこで私たちは昼食を摂ることにした。私と妻はビーフステーキ(34シェケル、約1,000円)を注文した。イスラエルの牛肉は完全な血抜きがされているので美味でないと言われるが、この店のステーキはすこぶる美味!その上ボリュームも特大サイズで感動ものであった。妻は食べきれずに持ち帰った。1階の店では皿を土産として買った。
十字軍時代の要塞はローマ時代の遺蹟の中にあってローマ時代の町の5分の1の規模にすぎない。13世紀のもので十字軍がこの地を支配できたのは47年間(1218~1265)だけであった。
当時の街路、教会堂、秘密通路などが残っているが、最大のものは要塞跡である。それは大阪城の石垣と堀の形に似ていて巨大なものである。私たちは更に北側に歩いて行き、ローマ時代の導水橋が彼方に見える所まで行った。しかし真夏の炎天下にそれ以上歩いて行くことは無理だと判断し、そこから引き返すことにした。
カルメル山から9kmにわたって2本の高架式の導水橋が建造されている。飲料用と農地の灌漑用と考えられ、ヨーロッパの各地にも同型のものが残されているが、京都の南禅寺にも同型のものがあり、ここは現在も機能している。私たちは公園を出てカルメル山に行くことにした。