最後の2週間(20)

 8/15(月)エルサレム4日目、最終日。先ず旧市街のユダヤ人地区を目指す。ローマ時代のカルド通り跡に行き、現代風の商店街となっているところを見て歩く。

 或る画商の店に入って絵を見ていると、この店の主人と思われる女性が店の一画を示し、この岩はソロモンの第一神殿の壁石だと言う。真偽は定かではないが、その前に行き腰を屈めてその岩に触れた後、記念に写真を撮った。

 カルド通りの所々に 2千年前の地面を覗いて見ることが出来るスポットがある。時々そこから下を覗いて見ながらキリスト時代に思いを馳せた。そこからカルド通りのすぐ横で発掘されたヒゼキヤ王の広い城壁を見に行った。

 ヒゼキヤ王は預言者イザヤの時代、BC7 世紀頃の人である。この城壁はアッシリヤ帝国の侵攻に備えてエルサレムを守るために急いで築いたもので、不揃いの割れた石が大量に敷かれただけの粗末な造りが当時の切迫した危機の状況を語っている(歴代下 32:1-5)。

 ここには大きなプレートが置かれていて図面と説明が書かれてあり、第一級の考古学的資料である。この城壁は1970年の8月に発見され、現在は無料で自由に見学することが出来る。

 ヒゼキヤ王の城壁を十分見学してから私たちはイスラエルの塔を捜して歩いた。それはヒゼキヤ王の城壁の北側のすぐ近くにあった。