息をハァハァさせ、前屈みの姿勢でオリーブ山頂まで登りつめると、そこには広い道路があり車が往来し、町並みが開けている。店舗やホテルもある。ここはアラブ人の町である。大通りを南へ少し歩くと、エルサレム市街を一望できる展望台がある。
キドロンの谷を挟んで西側に広がるエルサレムの光景は美しい。正面には先程歩いてきたオフィルの丘があり、その右側に延びる城壁は閉じられた黄金門からライオン(ステファノ)門の向うまで続き、オフィルの丘の北の城壁は糞門からシオンの丘(門)を経て更に向こう側へと少し折れ曲がって続いている。
左側は昔のダビデの町、今はアラブ人の家々がギドロンの谷やヒンノムの谷に向って下ってゆく斜面にぎっしりと立ち並んでいる。
正面には黄金に輝くドーム屋根を持つムスリムのモスク、少し向こう側には聖墳墓教会の黒いドーム屋根、その向うには近代的な高層ビルの建ち並ぶ新エルサレム市街を見渡せるのだ。この景色を十分堪能してから昇天記念会堂に向った。
主イエスがここから。弟子たちが仰ぐ中を天に昇天したと言われる所に建てられた小さな会堂である(使途1:9,12)。しかしここを管理しているらしいアラブ人少年が私たちの前に立ちはだかって敷地内に入れてくれないので、私たちはオリーブ山の裏側にあるベタニヤを目指した。