昼間でも薄暗く静寂に包まれた道を通り抜けるとひなびて砂埃っぽい田舎風の小村に出る。景色は一気に明るくなって前方が広く開ける。前方の彼方は霞んで白っぽいがヨルダンの深く広い谷と死海の北端、その彼方にはモアブの山々が聳えていて、空気が澄んでいればそれらを見渡すことができるであろう。
辻の左側には何も植えられていない枯草だけの小さな畑と古い家があり、そこで行き止まる道を右側に向うと 50m足らずの急な下り坂、その向うは上り坂になっていて、そこから小型自動車がこちらに向って走ってくる。
しかし、こちらの急な上り坂を上り切ることか出来ずに途中からずるずる後戻りをしてしまう。再度向う側の坂の上からスピートを上げて思いつきりエンジンを吹かしてようやく私たちの所まで上って来ることが出来た。私たちはその様子を見てから注意深くその道を下り始めた。
舗装がされておらず、手で支えるものがないので持参した杖が大いに役立った。これはゲッセマネの園からオリーブ山頂に上る時にもとても役立ったものである。主イエスと弟子たちもこの急な坂道を上り下りされたのであろうか。
この坂を下りきった所で左側に下る少し広い道がある。そこを下って行くとすぐに右側にラザロの墓の入口があり、その裏手には十字軍時代の建物の大半が崩れ落ち、只石積みの塔の跡のようなものが5m程の高さで残されている。
私達はそこを通り過ぎて下って行き、、マリヤとマルタの記念教会の前へ行ったが残念ながら正午を過ぎていたので中を見ることが出来なかった。この教会もゲッセマネの万国民の教会同様昼休みを2~3時間とるので、その間は休館するのである。