翌日(3月2日)もバナナ畑での仕事であった。この日は収穫ではなく畑の手入れ、下草取りである。バナナの木の周囲の雑草を摘み取るだけの仕事なので単純そのものである。時々根を深く張った草があり、力を要することもあるが大半は簡単に手で除草できる。
しかしである!それがとてつもなく想像を絶する重労働なのだ。それも日本人だけが・・・。
他のヴォランティアは、ごく普通にのんびりと除草をしているのだが、S師と他の若い女性たちは目にも止まらぬ速さで仕事をしてゆかれるのである。私もその速度でついてゆこうとするのだが(バナナの木を一周して、そこの除草が済むと隣の木に進むのだが)5分もしないうちに汗が吹き出し、目まいがしはじめた。朝食前の2時間、昼食までの4時間、その後1時間の計7時間、これを続けるのだ。