ツアーの人々との団体生活(24)

 第5日目(3月4日、木)、この日からバナナ畑での作業になった。木の手入れと除草である。以前に作業内容を書いた後に、新たに思い出したことがあるので、それを加えさせて頂く。

 バナナ畑は左右二面あり、双方とも20列計約40列あり、一列に150本ほど整然と一直線に植えられている。まるでバナナの樹海である。この日ここで作業するのは10人、日本人は男女二人づつ(あと一人の女性はキッチンでの仕事)あとの六人は外国人青年たちであった。

 私はS師とペアで一列(同じ列)を清掃する。私が一本目、S師は二本目、終わると先へ先へと進んでゆく。一列全部終わると、次の列に移るのである。先ず枯れて茶色になり、下に垂れている葉(枝)やの外皮で枯れた部分を鎌で除去する。その後、周囲の地面の除草をするのである。

 私の作業が遅いとS師は2つも3つも先へと進んで行ってしまわれるのである。S師について行こうとすると、されいに除草することはできない。うつ向いて除草し、それを終えて、次の木へ移動するために腰を伸ばして頭をあげると、目(頭)がクラクラするほどの作業速度であった。