ヘブライ語会話教室の講師をヴォランティアで快く引き受けて下さったのは当年80才のドフ氏である。ドフ氏はこのマアニットの住民であり、エルサレム・ポスト紙の編集委員で論説なども書くなどの経歴を持つジャーナリストである。
定刻が近づいたので私たちはS師に導かれてヴォランティア用の集会室まで夜道を歩いて行った。K師は参加されなかった。
集会室の入口を開けて中に入ると板敷きの50坪はある大きなホールであった。入口近くの壁面に黒板が取り付けられていて、その前に机と椅子が無造作に置かれている。受講者は私たち4人の他にイギリスからの青年2人もいた。この青年たちは今回限りで、次回は来なかった。
時間通りにドフ氏も来られた。かなり太っておられ、杖を頼りにゆっくり歩かれる。氏は黒板の前に立つとプリントを一枚づつ配布された。そのプリントには英文字のみでヘブライ文字はなく、タイトルは「ivrit.1」(ヘブライ語.1) と書かれてある。
氏は先ずヘブライ語の歴史を相当訛りのある英語で語られ、その要約をS師が通訳して下さる。朝が早いのと日中の労働やハデラ行きもあって眠気が激しく襲ってくる。
ドフ氏がくださったヘブライ語会話の学習シート。