こうして金曜日のタべ(安息日)はキブツ住民の和やかな交流の時となっている。
翌日3月5日(土)ーイスラエル7日目ーは安息日休日である。この日昨夕私たちを家に招いて下さったアミーカム一家がキブツの車で、彼らが所属するテルアヴィブにあるユダヤ教会堂の礼拝に私たちを連れて行って下さることになった。
その会堂はベイトダニエル(ダニエルの家)。記録をなくしたのでおぼろげな記憶をたどりつつご紹介する。建物は天井の高い三階建てくらいの石造りの箱型である。玄関を入って正面のテーブルから、男性はキッパ(頭に乗せる小さな円形の被り物)を借りて礼拝堂に入る。横四列ほどに並べられた長椅子の奥から二列目、前から三列目に私たちは着席した。
定刻になると司会の大柄の女性が壇上に立ち講壇から会衆に語りかけながら式を進行させる。全てがヘブライ語である。祈りが終ると男性が登場し、朗々とした声で讃美を歌い会衆を讃美に導く。彼はカントルと呼ばれるユダヤ会堂の詠唱者、讃美指揮者なのだろう。
その後、ラビと思われる男性が講壇からメッセージを語る。それが終わると会衆全員にキャンディ(あめ玉)が何個かずつ配られた。変な礼拝だと思ったが、後でその理由が判った。