④全ての子供は親から離して(産院から退院するとすぐ) 一ケ所に集めて育て教育する。
親と過ごす時間は16:00~19:00のみ。しかし子供の共同養育は3年前に廃止され、②の共有もくずれてしまってきているとのこと。外国に親族が居る人は、その援助や仕送りがキブツに納められなくなり、貧富が生じてきている。
例えば或る家には子供用自転車があるが、無い家もあるというようなことが起こっている。だが、そうしなければここで成長した若者たちがキブツを出てしまうのだという。
現在、キブツの収益の7割が工場(粉ミルクやでんぷんの缶詰)によるもので農業、酪農は3割にとどまっている。それに携わっている人員の割合はその逆で、土に根差した労働だけではキブツの運営の維持が困難とのことだ。
この資料館には1948年の独立戦争で戦死した7名の若者たちの遺影も掲げてあった。2000年現在、イスラエルには 約270のキブツがあるが、その大部分はいずれかのキブツ連合体に所属している。3つの大きな連合体があり、マアニットは青年監視隊全国キブツ(キブツ・ハアルツイ・ハショメール・ハツァイール)に属している。