園にある墓の内側は天井が低く、鉄柵で2部屋に区切られている。柵の向う側には入れない。その一番奥に棺が設けられているが蓋石は無くなっており石製の棺も一部壊れている。墓の中はこの他、特に見るべきものは何もないが、ただ入口の扉の裏に「彼はここに居ない。復活した」(ルカ 24:6)と英語で書かれたプレートが貼り付けられているのが印象的であった。
墓の前方はコンクリートで敷き詰められたやや広いスペースがあり、更にその向う側には高い木々に囲まれた少し広いベンチ付きの集会所のような場所がある。ここは墓よりも数メートル高い位置にあり、この所のベンチに腰を掛けて黙想することも出来る。とても快適な空間である。
以前に述べたように、この頃の私はイスラエルの聖書に関わる事跡にそれほどの関心がなく(健康の回復とヘブライ語の学びが主目的)、 ガイドブックも所持しておらず、日記にもそれほど詳しく書き残していないのが悔やまれる。