祝福の山の会堂の周囲は回廊になっていて、白色のスマートな円柱(約30本)で支えられている。会堂周囲の庭は美しく手入れされ、なつめやしの木などが整然と植えられてある。
この回廊から見下ろすガリラヤ湖も実に美しい。なだらかな丘陵の下は果樹園、そしてその先にガリラヤ湖全景を見渡すことが出来る。ガリラヤ湖北西に位置するこの場所から先ほどのヒッティンの丘や、その対岸のバシャン高原も霧の彼方に見渡せるのだ。霧が晴れたら更に素晴らしい光景になるだろう。
主イエスがこの場所で弟子たちに神の国の憲章を語られたのであろうか。ここはカファルナウム (カペナウム)に近いので、その可能性もあろだろう。S師の話では、或るツアーで日本の音響専門家がここを訪れた時、「この地形は音響的には素晴らしい。何千人が居ても説教者の声はマイクなしで聞ける」と語ったそうだ。
私たちがここに到着したのは11:30であった。だがこの会堂は 12:00~14:30のあいだ閉館されるので私たちは30分足らずでここを離れ、車で更に北方へ向かった。一度ガリラヤ湖岸まで下り、東に進み、カファルナウムの遺蹟横を素通りし、ヨルダン川にかかる橋を渡ってから左折し、北へ上って行った。