4月23日(土) 4:10起床、今日は待ち望んでいたゴラン高原(ヘルモン山)を歩くツアー日である。5時過ぎにバスがキブツに到着した。周囲は未だ暗い。暫くしてからキブツ住民の参加者が来て食料などを積み込んで出発。
隣のキブツ・バルカイや他の幾つかのキブツを回って次々と参加者をバスに乗せる。近隣のキブツとの合同のツアーなのだと知った。6 時を少し過ぎてからアフラ街道を東へ進む頃には夜は明けて、早朝のシャロン平野、カルメル山の谷間、エズレル平野を快適に進んで行く。
タボル山から北に向かい、暫く走ると東方に微かにガリラヤ湖が見える。朝日は靄(もや)のため月の様に白い。目的地はヘルモン山であるが、途中その麓にあるキブツ・ダンに寄って、その中庭で朝食を摂った。緑の木々に囲まれた美しい所であるが、レバノンに近いため物見や高い塀とその上の物々しい鉄条網などが目に留まった。
ヘルモン山は三つの峰があり、最高峰は2818m。バスが山に上り始めるとキブツらしき集落があったり、城砦の様なものもある。後で調べると十字軍が築いた要塞ニムロデであった。私達は標高1200mの所で下車し歩く準備を整えた。